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Twilight

先生がよく「月影」という言葉の話をしてたのを思い出しました。
その言葉は「月の光」を表すということ。
月明かりで映った影を見て人は「光」と表現した。

光を手に入れたかわりに僕らはそれまでに大切にしていた光を手放した。
暮らしやすくなったかわりに、世界はもう目が痛くなるほどに明るくなってしまった。
それは僕らが決めたこと。
そして、世界はどんどん光り輝いていくんでしょう。
昼も夜もなくなるくらいに。

かつて僕らが愛した光とはなんだったんだろう。
もしかしたら僕らが手放した光というものは日本人として

一番大切なアイデンティティだったのかもしれません。

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